帯締めの”手組み”と”機械組み”の見分け方【写真でわかりやすく解説】

帯締めは着物を着る際、形づくった帯を最終的に固定するための道具です。

この帯締めには”手組み”と”機械組み”の二種類あることをご存知ですか?

見た目にはあまり変わりませんが、手組みの方がぎゅっと締まって緩みにくいので、とっても使いやすいです。

 

一番わかりやすい見分け方は、「曲げたとき形がキープされるか否か」です。

今回は、組紐屋さんに教えてもらったことをもとに、帯締めの”手組み”と”機械組み”の見分け方を写真でわかりやすくお伝えします。

 

帯締めの”手組み”と”機械組み”の違い

手組み…曲げたとき、形状記憶される

手組みは丸台や高台を使い、職人が一つ一つ手づくりしたものです。

密に組まれているので、曲げたときに「ギシッギシッ」という絹ずれの音がしてそのままの形が維持されます。

写真のように、うねうねした形もキープ。

振ったって崩れません。

 

手組みの帯締めは制作に時間がかかり高価となります。

しかし、帯を締めるときにぎゅっと締まりますし、そのまま緩まず形が維持されるので品質は本物です。

 

機械組み…だらりと垂れさがる

一方で、機械組みの帯締めは持つとだらんと垂れてしまいます。

これはしっかり密に組まれていないので形が保てないということです。

 

機械組みの帯締めは、手組みの技術を機械に取り入れつつ作られているので生産性は◎。

手頃な価格で現代的なモダンな配色がそろうのはうれしいポイントですね。

 

実際に使うと引っぱってもすぐに元に戻ってしまい、なかなかぎゅっと締められない印象です。

使い心地の面ではどうしても差が出てしまいます。

 

手組みと機械組みの見分け方はカンタン!

帯締めの手組みと機械組みの見分け方は、「曲げたとき形が維持されるか否か」でした。

けっこうカンタンですよね。

お店で手組みか機械組みかを判別したいときは曲げてみたらわかるので、ぜひ試してみてください。

 

手組みの帯締めでおすすめなのは、老舗の道明や伝統工芸品に指定されている五嶋紐です。

どちらも歴史があり、着物通の間ではとても人気です。

 

 

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