着物には季節のルールや伝統がありますが、昔とは気候や考え方も変わってきているので、ルールに対して厳しくなくなっている流れがあります。
ですが、知らなくていいことではなく、大人のたしなみとして知っておいたほうがいいです。
そこでおすすめの着物本が、『伝統を知り、今様に着る 着物の事典』です。
着物のルールをわかりやすく解説してくれる教科書のような本なんです。
どういった内容の本なのか、具体的に見ていきます。
目次
『着物の事典』著者:大久保信子さんについて
1976年、着付け講師を経てきもの雑誌の制作に携わった際、日本ではじめて「きものスタイリスト」として紹介されました。
今でもセミナーを開けばすぐに満席となる大人気の先生です。
現在は、補正を必要以上にしない着付け法を提唱。
歌舞伎などの伝統文化にも精通し、江戸文化研究家としても知られています。
『着物の事典』なぜ初心者におすすめな本?
写真やイラストが多い
240ページにも及ぶ、ぎっしりとした内容ですが、写真やイラストが多くてほどよくくだけています。
雑誌の七緒とか、あの雰囲気に似ていますね。
堅苦しくなくて、さくっと読めますが、内容はしっかりと押さえるべきところが押さえられているといった感じです。
この本がおすすめな最大の理由はここです。
着物の知識を幅広く解説
写真やイラストで見やすくしつつ、着物を着るうえで知りたいことを幅広く説明してくれています。
・着物の各部名称
・生地の種類
・文様の種類
・着物と帯の格
・季節の着分け方
・着付けのルール
・着物の買い方
・着物を着たときの振る舞い方
着物・帯の種類とTPOの関係性がわかりやすい
着物と帯には格の違いがあり、式典〜普段着として着るものまで種類があります。
TPOに合わせた着物と帯の組み合わせは複雑で覚えにくいのですが、それが図表でわかりやすく解説してあります。
ですので、着ていきたい場と着物・帯の組み合わせを照らし合わせることができますよ。
体型の違いによる着付けのQ&Aがある
大久保信子さんは必要以上に補正しない着付けを提案されています。
余計なものを使わないで、いかに体型をカバーするか。
肌着の着方の工夫や余りを有効に使った数々のアイディアを披露し、体型による着付けの悩みに答えます。
それが実践しやすいアドバイスばかりで、取り入れやすいのがありがたいです。
『着物の事典』は着物の教科書のような本
全体的に図やイラストが多くて、見やすくしてくれているのがとても伝わってくる本です。
大久保信子さんの豊富な経験から生まれるアドバイスもどれもわかりやすくて実践しやすいものばかり。
着物のバイブルとして『伝統を知り、今様に着る 着物の事典』を持っていれば、他にたくさんの本をそろえなくても大丈夫です。
着物を勉強したいと思っている方は、ぜひを手に取ってみてくださいね。